東京都保育士等キャリアアップ研修の選び方とは？研修内容や受講形式の違い、選び方を詳しく解説

目次

 

「キャリアアップ研修ってたくさんあって、どれを選べばいいのかわからない…」
東京都で保育士等キャリアアップ研修の受講を検討している方の中には、そう感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、保育士等キャリアアップ研修の制度概要から、分野ごとの内容、受講形式の違い、教材の種類などを比較しながら、忙しい保育士さんでも無理なく受講できる「東京都保育士等キャリアアップ研修」の選び方をご紹介します。

1. 保育士等キャリアアップ研修とは

保育士等キャリアアップ研修は、厚生労働省が定める研修制度で、保育士の専門性向上とキャリア形成を支援することを目的としています。この研修を受けることで、処遇改善加算Ⅱの対象となり、役職の登用や給与の増加に繋がる可能性があります。

また一般保育士から主任保育士になるまでの間に、「職務分野別リーダー」「専門リーダー」「副主任保育士」等、段階的な役職ができたことで、保育士はこれまでよりもキャリアパスを描きやすくなりました。

▼処遇改善加算Ⅱの受給要件

副主任保育士

園のミドルリーダーとして、自園の運営や保育の質向上のためのリーダーシップなどが求められる役職。

    ＜受給要件＞

  • 経験年数が概ね7年以上であること
  • マネジメント研修に加えて3つ以上の専門研修を修了していること
  • 副主任保育士の役職が発令されていること

専門リーダー

7つあるキャリアアップ研修のうち、4つの専門分野を修了した保育士が就任できる、保育士のスペシャリストといえる役割です。

    ＜受給要件＞

  • 経験年数が概ね7年以上であること
  • 4つ以上の専門研修を修了していること
  • 専門リーダーの役職が発令されていること

職務分野別リーダー

キャリアアップ研修のうち、マネジメントおよび保育実践研修を除く6つの専門分野のいずれかを修了した保育士が就任できる役職です。専門分野ごとに保育士を置くことができる他、一つの専門分野に複数の保育士を任命することもできます。

    ＜受給要件＞

  • 経験年数が概ね3年以上であること
  • 担当する専門分野の研修を修了していること
  • 修了した分野のリーダーとして発令されていること

東京都は、東京都が指定した研修実施機関が、厚生労働省が策定したガイドラインの内容に基づき、「東京都保育士等キャリアアップ研修」を提供しています。

2. 保育士等キャリアアップ研修の分野一覧

保育士等キャリアアップ研修は、専門分野別に6分野とマネジメント研修の計7分野で構成されています。1分野につき15時間以上の受講が必要です。

専門分野別研修

  1. 乳児保育
  2. 幼児教育
  3. 障害児保育
  4. 食育・アレルギー対応
  5. 保健衛生・安全対策
  6. 保護者支援・子育て支援

対象者：保育所等の保育現場において、各専門分野に関してリーダー的な役割を担う者（当該役割を担うことが見込まれる者を含む）。

マネジメント研修

対象者：各分野におけるリーダー的な役割を担う者としての経験があり、主任保育士の下でミドルリーダーの役割を担う者（当該役割を担うことが見込まれる者を含む）。

3. 保育士等キャリアアップ研修を受けるメリット

メリット1. 処遇改善が期待できる

研修を修了し、副主任保育士・専門リーダー・職務分野別リーダーなどに任命されると、国の「処遇改善等加算Ⅱ」の対象となります。

  • 副主任保育士・専門リーダー：月額4万円程度の加算
  • 職務分野別リーダー：月額5,000円程度の加算

ただし、研修修了者全員が必ず加算されるわけではなく、施設の判断により、一定の範囲で配分が可能となっています。
給与の向上を目指すなら、まずはこの研修を受講し、役職登用のチャンスを広げることが第一歩となります。

メリット2. 保育の専門性が高まり、園全体の質が向上する

保育士等キャリアアップ研修を受講することで、幅広い専門分野の知識とスキルを体系的に学ぶことができます。学んだ内容は、他の職員と共有したり、日々の保育現場で実践することができ、園全体の保育の質向上につながります。

近年、子どもや子育てを取り巻く環境は大きく変化しており、園に求められる役割も多様化しています。その中で、専門性の高い保育士が増えることは、子どもたちへのより良い保育にもつながるのです。

4. 研修の選び方

研修を選ぶ際には、受講形式や教材のわかりやすさ、スケジュールの柔軟性などを比較することが大切です。

集合研修とオンライン研修の違い

▶現地会場でのメリット・デメリット

メリット:
講師や他の受講者と直接やり取りできるため、オンライン研修よりも比較的質問や意見交換がしやすい場合が多いです。
デメリット:
会場までの移動や日程調整が必要で、忙しい保育士にとっては時間的な負担が大きくなりやすいです。

▶オンライン研修でのメリット・デメリット

メリット:
オンデマンド型の場合、自宅や職場など好きな場所で、自分のペースで受講できるため、通勤時間や休憩時間を活用しながら効率よく学べます。ライブ型(Zoom等)研修であれば講師への質問や交流も可能です。
デメリット:
受講にあたり、インターネット環境を整える必要があります。

教材のわかりやすさ

キャリアアップ研修は、「学んだことを日々の保育に活かせるか」が何より大切です。研修を選ぶときは、自分にとって理解しやすい教材であることに加え、受講のしやすさやサポート体制といった周辺の条件も重視すると良いでしょう。

オンライン研修では、動画やアニメーション、シナリオ形式の教材など、視覚的に理解しやすく、学んだ内容が自然と記憶に残る工夫がされています。こうした教材の質や学びやすさは、研修を比較する上でとても重要です。

修了証の発行方法

保育士等キャリアアップ研修を修了すると、処遇改善加算Ⅱに有効な修了証が発行されます。
修了証の発行方法には、紙で郵送される場合と、学習サイト内で電子データ（PDF）として発行される場合の2種類があります。

電子発行の場合は、修了後すぐに取得できるため、申請や手続きがスムーズに進められるのがメリットです。
一方、紙で郵送される場合は、手元に届くまでに数日かかりますが、印刷の手間がかからないという利点があります。

なお、自治体によっては紙での発行しか対応していない場合もあるため、すべての自治体で電子発行を選べるわけではありません。

研修を選ぶ際には、修了証の取得方法やタイミングも考慮し研修を選ぶことをおすすめします。

業務との両立ができるか

保育士さんのお仕事は、子どもたちの保育だけでなく、行事準備や保護者対応、記録作成など本当に多忙です。
だからこそ、研修を選ぶときは「無理なく続けられるスタイル」であることが大切です。

オンデマンド型のオンライン研修なら、業務の休憩時間や、休日の空いた時間など、自分のペースで学べます。
さらに、スマホ対応の電子教材を使えば、通勤時間やちょっとしたスキマ時間も有効に活用できます。
こうした点も研修を選ぶ際の重要なポイントです。

一方、集合研修は講師に直接質問したり、仲間と交流できるメリットがありますが、移動や日程調整が必要になります。
そのため、業務や家庭とのバランスも考えながら選ぶことをおすすめします。

5. 保育士等キャリアアップ研修の受講形式の比較

項目\受講形式 集合研修 オンライン研修（オンデマンド型） オンライン研修（ライブ型）
受講形式・方法 現地会場での集合研修 オンデマンド配信 Zoomなどのライブ配信
通学・移動負担 会場への移動が必要 自宅や職場から受講可能 自宅や職場から受講可能
教材形式 紙教材中心※ 動画講義・電子テキスト・スマホ対応※ PDF・スライド・スマホ対応※
日程の自由度・柔軟性 固定日程 自由に選択可能、スキマ時間で学習可能 固定日程
サポート体制 電話、メールでの質問※ 電話、メールでの質問※ チャット、電話、メールでの質問※
費用・コスト面 受講料＋交通費※ 受講料※ 受講料※
メリット 直接講師に質問できる、他の参加者との交流ができる 自分のペースで学べる、繰り返し視聴できる 自宅で参加できる、講師とリアルタイムでやり取りできる
デメリット 会場までの移動、日程の調整が必要 インターネット環境が必要 インターネット環境が必要

※表はあくまで例です。実際の研修内容や条件は、提供団体によって異なります。

6. 東京都で受講するならキャリラク

東京都保育士等キャリアアップ研修をオンラインで受講するなら、CareRaku（キャリラク）がおすすめです。

▶Zoom集合研修（3時間）＋オンデマンド型研修（15時間）＋製本又は電子テキストの組み合わせで、完全オンライン完結
※東京都は、集合研修とオンデマンド研修の両方を修了することが要件となっています

▶スマホだけでも受講可能。外出先や休憩時間でも学べます

▶教材は体系立てられたわかりやすい構成で、講師の解説動画やアニメーション、ストーリー形式の教材を活用

▶年5回の受講・修了証発行機会があり、年度内に修了証を取得しやすい
※東京都の場合、修了証は紙での郵送となります
※発行のタイミングや回数は、研修分野によって異なります

東京都でオンライン形式の保育士等キャリアアップ研修を探している方は、ぜひキャリラクを検討してみてください。

保育士等キャリアアップ研修は、処遇改善加算やスキルアップに関わる大切な研修です。
東京都では複数の実施機関があり、それぞれ提供形式や教材内容、サポート体制に違いがあります。

自分に合った研修を選ぶためには、受講のしやすさ（オンライン対応・日程の柔軟性）や、教材の分かりやすさを重視することがポイントです。

中でも、CareRaku（キャリラク）は、完全オンラインで受講できる利便性と、保育士目線に立ったわかりやすい研修講義が評価されており、東京都での受講を考えている方にとって有力な選択肢の一つです。

▶︎ 東京都保育士等キャリアアップ研修を「完全オンラインで」「自分のペースで」「スマホでも」学びたい方は、
CareRaku（キャリラク）公式サイトをご覧ください。

またキャリラクは東京都に限らず、全国各地で保育士等キャリアアップ研修を提供しています。
各都道府県の研修内容は、こちらのページから都道府県を選んでご確認いただけます。